6月24日、岸田文雄内閣が、都庁にて、
新型コロナウイルス対応ワクチンの6回目の摂取を行ったそうです。
現在の日本国内のコロナワクチンの接種率は、
1、2回目の接種率がいずれも80%越え、
3回目の接種率が69%
4~6回目の接種率がいずれも半分以下、
となっています。
~目次~
◆◆新型コロナウイルスの種類◆◆
新型コロナウイルスは、現在13種類の型が確認されており、
それぞれ呼び名は、
α(アルファ)[2020年9月英国で見つかる]、
β(ベータ)[2020年5月南アフリカで見つかる]、
γ(ガンマ)[2020年11月ブラジルで見つかる]、
δ(デルタ)[2020年10月インドで見つかる]
ε(イプシロン)[米国で見つかる]
ζ(ゼータ)[ブラジルで見つかる]
η(イータ)[2020年12月英国他複数国で見つかる]
θ(シータ)[フィリピンで見つかる]
ι(イオタ)[米国で見つかる]
κ(カッパ)[インドで見つかる]
λ(ラムダ)[2020年ペルーで見つかる]
μ(ミュー)[2021年1月コロンビアで見つかる]
ο(オミクロン)[2021年11月南アフリカ他複数国で見つかる]
となっています。
WHOは、これらの変異ウイルスを
感染力や重症度が増し、従来のワクチンの効果を下げるような性質の変化が見られる
変異ウイルスであるVOC、
VOCほどではないが、感染力やワクチン効果に影響を与える可能性のある
変異ウイルスであるVOI、
とに分類しました。
VOCに分類されるのが、α型、β型、γ型、δ型、ο型、の5種類、
VOIに分類されるのが、λ型、μ型、の2種類、です。
◆◆RNAウイルスが変異しやすい理由◆◆
新型コロナの遺伝情報はRNAという物質に刻まれており、
RNAの分子の並びのうち、3分子ごとに1種類のアミノ酸が作られるのですが、
このRNAや、DNAの分子の並びの中で、一部が置き換わったり、欠落したり
することで、
作られるアミノ酸の種類が変わり、タンパク質の構造・性質が変わることがあり、
これを変異と言います。
しかし、仮に同じ確率でDNAウイルスとRNAウイルスに
こういった分子の置き換わりや欠落が起こったとしても、
DNAは二重らせん構造であり、複製において、
これををほどいて、各一本鎖に相補的な分子の新しい鎖が作られるのに対して、
RNAは一本鎖構造であり、複製において、「ほどく」過程が必要ありません。
また、タンパク質を合成する過程において、
DNAウイルスは、
①二重らせんをほどく
②相補的な分子のRNA鎖が作られる
③3分子の組み合わせごとに、アミノ酸が対応する
④アミノ酸同士が結合し、タンパク質となる
という過程なのに対して、RNAウイルスは、
①独自のRNA合成システムで、サブゲノムRNA(マイナス鎖と呼ぶ)が作られる
②マイナス鎖からプラス鎖が合成される
(マイナス鎖の数が増えるほど、①、②のサイクルは加速する)
④アミノ酸同士が結合し、タンパク質となる
という過程であり、より直接的な過程でタンパク質が合成されます。
複製、合成のサイクルが早く、
同じ期間で次の変異、その次の変異が起こる頻度は必然的に高まるのです。