今日、日本で販売される加工品・既製品において、
切っても切れない存在である、食品添加物。
その種類は非常に多く、現在使われているものは831品目にものぼり、
あまつさえ、聞き慣れない単語ばかりで、不安要素になっている、
そういった人は必見!
代表的なものの種類や性質、安全性について、まとめてみました!
◆◆人工甘味料の役割◆◆
人工甘味料の役割は、
・糖の摂取により懸念される、カロリーの摂取過剰、血糖値の上昇、虫歯のリスク、
といったことを解消する
・腸内環境を整える
・生産コストを下げる
といったものです。
使われている食品としては、
ガム、清涼飲料水、スポーツドリンク、缶コーヒー、キャンディ、ドレッシング、
などが挙げられます。
◆◆スクラロースの安全性◆◆
● 元は農薬として開発されていた物質
1976年、天然の糖であるショ糖に化学装飾を加える実験が行われていました。
そういった開発の一つが、
毒性のある塩化物とショ糖溶液による農薬(殺虫剤)の開発でした。
その開発は、ほぼ成功間近にありました。
そして開発の最終段階で、
ある若い研究者が電話で教授から「testしろ」と言われたのを
「tasteしろ」と聞き間違え、その物質をなめてみたのです。
すると、その物質が「甘い」ということに気付き、
これを甘味料として開発するという方針に切り替わったのです。
正に「その瞬間は突然やってくる」という印象ですね。
ショ糖は別名スクロースで、
ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が脱水縮合したものです。
スクロースとスクラロースは、名前だけでなく構造も酷似しており、
違いは、化学基のうち、スクロースにおいてヒドロキシ基がある3ヶ所に、
スクラロースは塩素基があるというところです。
● 消化・吸収における危険性
スクロースの消化・吸収についてです。
2種類の単糖が脱水縮合してできいるものは、
加水分解により2種類の単糖に分解することができます。
そこで出てきた2つの単糖、α‐グルコースとβ‐フルクトースは、
吸収され、代謝経路で利用されます。
ところが、スクラロースが同じ酵素により同じ要領で分解されたとしても、
化学基が異なるため、人体で利用できる、
グルコースやフルクトースのような物質は得られず、
こうしてできた物は「毒」として排出せざるを得なくなってきます。
しかし検査の結果、体内に取り込まれたスクラロースは
尿中に10~30%含まれていたことから、
血管に吸収されている可能性が高いのです。
というのも、尿が生成されるしくみは、
①毛細血管が集まる糸球体という器官から、ボーマンのうという器官に原尿がろ過され
る。
②原尿が尿細管を通り、その過程で水分や栄養分が周囲の毛細血管に再吸収される。
③水分・栄養分が再吸収され、できた尿が、尿管を通って膀胱へ行く。
というもので、尿に含まれるスクラロースは、
血管由来である可能性が非常に高いのです。
その他にも検査の結果、脳、肝臓、腎臓でもスクラロースは検出されており、
これらの器官へ移ったスクラロースも、血管由来である可能性が高いのです。
これらはさまざまな動物を対象とした検査の結果で、
日本食品化学研究振興財団によるものです。
● 代謝における危険性
また、同研究機関での検査結果で、
スクラロースの一部が代謝経路に回っている可能性も示唆されています。
スクラロースを投与した動物から、2つの未知の代謝産物が得られ、
解析の結果、これらはいずれも、スクラロースがアセチル化したものであり、
親油性であることが判ったのです。
さらに観察の結果、これらの代謝産物が脂肪組織から見つかったのです。
● スクラロース内の塩素基Clが体内に残留する危険性
スクラロースの構造に触れる前に、
動物実験やヒトへの実害で明らかな毒性が確認されている
ダイオキシン類について。
ダイオキシン類は以下に示すように、共通して
2つのベンゼン環にClが置換した構造を取ります。
そしてこれらには、殺虫効果があり、農薬として使用されています。
また共通して、脂肪組織に蓄積しやすいことが確認されています。
・Cによる環構造にClが付加した構造
・農薬という用途
・脂肪組織への蓄積
これらはいずれもスクラロース及びその代謝産物の特徴でもあります。
そしてダイオキシン類は共通して、ヒトや動物に対して、
発がん性、中毒症状、ホルモン分泌及び免疫機能への障害
を引き起こすことが確認されています。
ダイオキシン類とのあらゆる共通点が確認されるスクラロースに、
同様の作用をもたらす危険性が囁かれているのです。