6月18日、テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編
の最終話となる11話が放送されました。
何と言ってもこの11話（原作126話）は、
ヒロイン竈門禰豆子（以下禰豆子とする）が、
精神面、物理面双方において大きな変化を見せた、
ターニングポイントでもあり、同時に彼女についての、伏線めいた謎が生じた回
でもありました。
初めて耳にする禰豆子の声に、思わず耳をそばだてた視聴者も
多かったのではないでしょうか。
～目次～
◆◆鬼頭明里氏コメント◆◆
禰豆子の声を演じた、鬼頭明里さん（28）は、取材にて、
自身も原作を一読者として読んでおり、禰豆子が太陽を克服し、
言葉を発するシーンは非常に驚きだったこと。
そんな印象的なシーンだけに、演者という立場としてのプレッシャーはこれまでで一番
のものであり、その演じ方についてもかなり悩まされたということ。
といった内容の話をされていました。
しかし本当に、鬼頭さんのお言葉にあったように、
禰豆子の、覚悟の決まった捨て身の行動には、胸を打たれ、
その後、鬼と化して以降、初めて言葉を発するシーンには度肝を抜かれ、
様々に感動を引き起こされる展開だったんですよね…
◆◆禰豆子についての謎◆◆
禰豆子はこれまでの話を含め、
他のキャラクター達と異なる、稀有な特徴を持っているキャラクター
なんですよね。
例えば、鬼に特有の「血鬼術」として「爆血」という能力を有していたり、
他の鬼に共通する「人を喰った量で強弱が決する」という特徴はなく、
人を全く喰わないながらも、高い身体能力を有していたり、
他の鬼は共通してエネルギー補給源が人肉なのに対して、
禰豆子はエネルギー補給を「睡眠」によって賄っていたりしました。
これらも、まだ理由のはっきり分かっていない特徴だったのですが、
今回そういった特徴がまた一つ、増えたわけです。
◆◆読者・視聴者による考察・紐付け◆◆
こういった風に、あらゆる部分で謎が謎を呼ぶ展開が次々と巻き起こる
「鬼滅の刃」なのですが、
読者の懸命な考察による、いくつかの仮説、物事の紐づけにより、
その謎に対しても、解明へと歩が進んでいるようではあるのです。
まず一つ目が、禰豆子の血についてです。
ここもあらゆる謎が散りばめられていた所なのですが、
禰豆子の血の特徴として、
「人を喰う鬼の細胞のみを燃やす」
「鬼の毒を解毒したり、鬼による術の効力を弱めたりする」
「鬼となっていた人の自我を取り戻させる効果を持つ」
といったものがあり、
ここには
「鬼特有の性質そのものを無力化、無効化している」
という共通点があり、
この共通点が当てはまるのが正に今回の
「日光によって燃えるという性質が無効化される」という現象なんですよね。
そして、そんな禰豆子の血の性質と紐付けて考えられているのが、
「青い彼岸花」という存在です。
青い彼岸花は、作中では「飲むと鬼でも太陽の下でも死なない」
とあり、その実態が液体であることをうかがわせます。
さらに、主人公である、禰豆子の兄の竈門炭冶郎（以下炭治郎とする）が見た走馬灯を描いた一コマに、
彼岸花の描写があり、それが青い彼岸花なのではないかと実しやかに囁かれています。
ここから、「青い彼岸花」なるものは、禰豆子のみに限らず、
竈門家にとって何か大きな意味を持つ存在、もしくは何か印象的な存在
であったのかと、憶測されています。
「飲むと」という表現に関しては、大きく二つの仮説、
炭治郎の走馬灯にも出てきた、彼岸花の抽出液を「青い彼岸花」と呼んだ、
というものと、
禰豆子の血のような、鬼の性質を部分的に封じる作用を持つ血液を「青い彼岸花」
と呼んだ、
というものが考えられ、
今回の話は、後者の仮説の可能性を大幅に高めたと言えます。
「青い彼岸花の成分を取り込んだ人が鬼となると、その鬼は禰豆子の血のような特異的
な性質の血を身に宿す」
といった複合的な仮説が立った訳です。
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